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習近平vsトランプ 世界を制するのは誰か

習近平vs.トランプ 世界を制するのは誰か [ 遠藤誉 ]

価格:1,399円
(2019/1/21 21:52時点)
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習近平vsトランプ 世界を制するのは誰か

 

遠藤誉さんの本は、本人が長年中国に関する情報を追ってきて膨大な知識があって、他者にない鋭い見解があるから、読んでてどんどん引き込まれていく。情報が多いから、個人の見解に対する裏付けの信ぴょう性が高い。

 

この本で、朝鮮戦争から始まる米中関係に関わる現代史が一通り理解できる。

 

北朝鮮はもうボロボロ。プライドだけで降参しない。国内は洗脳してるし、外からつついたら痛み分けでミサイル撃つかもしてないしで、改革開放させる道がいいんじゃないかな。自分で経済回復しろってこと。

 

中国アメリカの現代史は当然だが現在進行形のため、現代史と最新の情報を照らし合わせて考察する必要がある。

 

世界はグローバル化して、世界に均衡がなくなるかと思ったけど、そんなことはなかった。各国覇権を握ることに躍起になっているんだね。中国、EUロシアですら。日本人もすぐではないけど、いずれはなる可能性もあるね。

 

中国は決して過去に受けた屈辱を忘れない。必ず全ての国を利用する。歩み寄ってくるときは、必ず裏切られる。

 

中国とは経済ではやり取りせざる負えないが、反日デモしたり、日本の領海に進入してきたり、勝手にキャラクターや製品などをパクったりしてた。これは中国がどんなに経済発展しても行動を改めることはないであろうことは、絶対に忘れてはいけない。ただ、私個人としては、大学時代に中国からの留学生とは友人で彼とはよく酒を飲み交わした。ここで間違えてはいけないのは、すべての中国国民に敵対心を向けるのではなく、悪は中国共産党ということを間違えてはいけない。反日の中国人も中国共産党の洗脳教育を受けているのだ(実際、日本は中国を植民地化しようとしてたのは事実ですが・・・)。

 

・トランプが大統領就任当初、習近平は喜んでいた。共和党の方が人権より実利をとり、世界の警察を放棄したため、アジアを自由にできると考えたからだ。

 

・トランプは家族を政治のポストに置くから、習近平は娘のイヴァンカ、婿のクシュナーに目をつけている。クシュナーの近くにはキッシンジャーがいる。

 

・キッシンジャーは本で「アメリカを中国に売った男」とされていて、中国に出資したいアメリカ企業、アメリカに出資したい中国企業の仲介で金を得ている。この会社を守るために政府の重要ポストの座を放棄している。

 

・キッシンジャーは中米の政府、優良企業に繋がっている。

 

・「1 1年に世界の誰もが考えていなかった 「キッシンジャ ーと周恩来 &毛沢東との会談 」という 、宿敵同士が会談するような 「事件 」を 、トランプも世界の意表を突く形で実現し 世界をアッと言わせたいという発想があったのではないかと思うのである 。」著者の遠藤誉さんは2017年にこのような予想をして、2018年に米朝首脳会談が行われた。この洞察力はすごい。

 

ベトナム戦争を早く終わらせたかったアメリカは中ソ対立を利用して中国に近づいた。一つの中国を主張する中華人民共和国を認めて国連に加入を支持した。それ以降の日米はひたすら中国の発展に力を注ぎ 、中国の今日の繁栄をもたらしている 。中国の現在の覇権は 、ある意味 、日米が招いたものであり 、言うならば自業自得だ

 

・アメリカは中国が北朝鮮問題を握っていると思っているが、中朝は仲が悪く、北朝鮮はどこに対してもだだこねお子様国家。中国も不快に思っている。

 

・毛沢東は朝鮮戦争に反対だった。毛沢東はソ連あがりのエリートが嫌いで朝鮮半島をソ連に後ろ盾されている北朝鮮が勝ったら、中国はソ連に包囲されてしまう。韓国が勝てば、アメリカと国境が接してしまう。休戦が一番良い。休戦が都合がいいのは今でもそうではないか。習近平はもし朝鮮統一がなされたら延返自治区に住む多くの朝鮮人が国に帰りたい、もしくは朝鮮と合併したいと言い出すかもしれない。そうすると、ウイグルやチベットなどの独立したい少数民族も騒ぎ出すかもしれない。共産党の一党独裁は崩れるからだ。

 

・文在寅(ムンジェイン:韓国大統領)は北朝鮮出身

 

・朝鮮戦争時アメリカは 、一方では休戦協定第 6 0 「休戦協定締結後 、いかなる他国の軍隊も 3カ月以内に南北朝鮮から撤退すること 」を認めて署名しながら 、一方では 「絶対に撤退しない 」という条約にも署名しているのである 。これほどの休戦協定違反はない 。これが休戦協定最大の矛盾なのである

 

・トランプ大統領はツイッタ ーで 「中国は北朝鮮の経済的生命線だ 。もし中国が朝鮮問題を解決しようと思えば 、容易にできるはずだ 」と書いている 。トランプ大統領は彼独特のやり方で 、北京に圧力を掛けている 。ワシントンは北京が 「手伝ってくれること 」を鼓舞し 、同時に北京が 「十分には手伝えない時には 、ワシントンには別の選択があると言っている 。北京は非常に困難な局面に追い込まれている 。平壌 (北朝鮮 )を説得しても言うことを聞かない 。米韓双方に 「双暫停 (北は核 ・ミサイル開発を暫時停止し 、米韓は合同軍事演習を暫時停止する )要求を出しても 、ワシントンもソウルも全く聞かない 。トランプ大統領が言うところの 「中国が北朝鮮問題を解決してくれるだろう 」という言葉と中国が希望する解決方法の間には 、あまりに大きな違いがあるのだ

 

・これまで見てきたように 、北朝鮮はソ連が建国したような国だ 。ソ連には頭が上がらず 、ソ連を威嚇するようなことは絶対にしたことがないが 、中国に対しては常に 「俺の後ろには 、お前の兄貴分であるソ連がいるんだぞ 」とばかりに 、大きな態度を取ってきた 。中ソ対立があるときはそれを逆利用して 「何なら俺は 、お前の敵のソ連にくっついてもいいんだぜ 」と 、やはり中国を脅し続けてきたのである 。ソ連が崩壊後、北朝鮮が中華民国と国交を樹立すると言ったときは 、鄧小平は 「やるなら 、やってみろ !それならこっちはお前と国交断絶してやる 」と北朝鮮を威嚇した 。その後後ろ盾がいなくなった北朝鮮を中国は経済支援していく。中国は中国で 、在韓米軍への 「緩衝地帯 」として 、北朝鮮を確保しておく必要性があった 。北朝鮮は中国のその足元を見て 「俺がいなくなったら困るんだろ 」という 、中国に対する上から目線の姿勢を続け 、傲慢になっていく

 

2016年の北朝鮮の貿易は90%が中国で経済制裁しても減らないのは、地方人民政府が強いから。改革解放時に地方人民政府同士を競わせたから地方は個々が力を持っている。そのため一党独裁にもかかわらず、構造改革が進まない面もある。中央政府管轄の国営企業は100程で地方政府管轄の国営企業は10万社程ある。

 

・中国が政府として一定程度の経済制裁をしていてもなお 、北朝鮮の対中貿易額が減少せず あたかも北朝鮮の経済を中国政府として支えているように見えるの 、この辺境貿易があるからだと言っても過言ではない

 

・中朝軍事同盟がなければ 、中国はいざとなったらアメリカ側に付き 、米中で北朝鮮を管理する政権を打ち立てることもできなくはない 。ただ 、この道を選ばないだろうと判断されるのは 、日米同盟があるからだ 。中国は 、日本とはどんなことがあっても 「組む 」ことはない 。米露が完全には接近できないのも 、日米同盟があるからだ

 

・アメリカは朝鮮戦争の休戦協定に署名しながら、米韓相互防衛条約にも署名している。朝鮮半島から各国退去に署名しながら、韓国に軍を置く署名をしているのだ。この根本的な矛盾がこんにちの朝鮮半島問題の根底にある。

 

・北朝鮮が核放棄できないのは在韓米軍がいるからと主張し、アメリカが在韓米軍を撤去できないのは核ミサイルがあるからと主張。どっちが先か。

 

中国が一帯一路で借金地獄化した国の港を担保にさせて、借用している。この借りている期間99年という数字は、中国がアヘン戦争後に香港がイギリスに取られた99年と同じなのは偶然な訳はないだろう。中国は植民地化した国に復讐するために世界を牛耳るのか。

ここで中国を叩かなければ、中国の世界統一はなされるかもしれない。大きな波には逆らえないだろう。

 

・天安門事件の際に西側諸国が経済制裁する中、中国からの要望で天皇が訪中した。「今後、過去のことは一切問題にしない」と言った。それを見て各国は経済制裁を解除しアメリカはより支援した。民主化させるという淡い期待を胸に。やがて世界第二位の経済大国になり、日本に対して「歴史カード」をこれでもかと突きつけてくる。日米とも、中国の長期戦略にハマったのである。中国は根に待ったことを決して忘れない。

 

・日本が Bなどに参加したら 、ただひたすら戻ってこないお金 (日本国民の血税 )を中国のために注ぎ続け 、中国を巨大化させることに貢献するだけで 、日本国民にとっては 、百害あって一利なしと心得るべきだろう

 

・安倍総理がAIIBに条件付きで加入してもいいと発言した時の(リップサービスだが)中国ネットの反応は

「一帯一路に入りたければ、まず尖閣諸島を中国に返すのが大前提だ」「まず「琉球諸島の主権問題」を検討してから入れ!」「きっとアメリカがTPP離脱して、今度は中国に泣きついてきたんだね」「今度ばかりは小日本(日本に対する蔑称)の経済は、中国に頼るしかないって観念したんだろ?」「もう日本の落城の味がするね」「AIIBに日本が投資するっていうなら投資させれば?中国がもっと巨大になるだけだからいいんじゃない?」「まあ、見てみようよ。お前が靖國神社に参拝しないっていうのを見届けてから、また話に乗ろうか」「入らせろよ。「小日本」が「低頭」したんだよ!中国のリーダーの下にひざまづきたいというのだからいいじゃないか。ゆっくり遊んでやろうぜ。」「中華民族の偉大なる復興を成し遂げる日を待つだけさ」「大国中国。ゲームは決まった」

これらを見ただけで、この後はどのようなことが起こるか想像がつくだろう。現在まで日米がAIIBに参加してないところを見ると、中国のことをよく見抜いているのだろう。

 

・中国の洗脳の力を見くびらないでほしい。世界一である。しぶとく影響力を持ち続けているキッシンジャーを中心にクシュナーやイヴァンカといった洗脳されやすい「若者」をコマに使って、中国の夢を叶える戦略がうごめいている。日本はそのことを見逃さないでいてほしい。

 

・一帯一路は多くの異なる宗教を一帯として結び付けているため、宗教上、政治上の争いが生じると中国はその上に立つことが困難になる。中東を一つにするのは厳しいのでは?内戦させといたほうが一帯一路の妨げになる?

 

・言論弾圧国家中国共産党。これを許してはいけない。

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