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サピエンス全史

サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]

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サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]

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感想(7件)

こんにちは。サピエンス全史をご紹介します。

 

我々人間のご先祖、ホモ・サピエンスの生誕から今日に至るまでの行動、思考を通じて人類の歩みを知ることができる本となっています。歴史の中から、なぜ今のような社会環境、人間組織の仕組みになったのか背景が描かれていて、それは現在にも適切なことなのか?社会の旧ルールの見直しついて考えさせられます。

 

現代は便利になりましたが、便利=幸せではありません。それについて紐どいているのが最大のテーマでしょう。

 

※ホモ・サピエンスは20~10万年前にアフリカで生息し、6万年頃から長い年月をかけて世界各地へ生息地を拡大した。(ネアンデルタール人は3万年前に絶滅した。)7000年前から農業を始めた。5500年前から文字を使い始めた。

※ヒエラルキー:ピラミッド型階層組織、身分制度

 

ホモ・サピエンス生誕が20~30万年前、産業革命が300年前、日本が鎖国をやめて本格的に外交が始まったのが200年前、現代はまだまだ未体験ゾーンですね。

 

 

・サピエンスは群れから阻害されることを嫌う

 

ホモ・サピエンスの強さは仮説を立てられること。ないものを想像できること。同じ人科のネアンデルタール人にはその力はなく、サピエンスは敗戦から学ぶことができるため次戦には勝利した。これがネアンデルタール人がサピエンスに絶滅させられた原因といわれている。

 

・現実には存在しないものについて語り、ありえないことを朝飯前に六つも信じられるのは、サピエンスだけである。

 

・平均的なサピエンスの脳の大きさは、狩猟採集時代(しゅりょうさいしゅう)以降、実は縮小したという証拠がある。その時代は歴史上脳も肉体も最も優れていたのだ。今日は分業社会で他者に頼って生きていけるようになった。

 

・古代の生き方がサピエンスには遺伝子レベルで染みついているので、昔からサピエンスは何も変わっていない。現代社会は長いホモ・サピエンスの歴史上、急激に変化した為(農業、工業、情報革命)、サピエンスは変化について行けてない。変化は何万年もかけて徐々に起こるものだ。一万年前のサピエンスと私達は何も違わないのだ。体も考え方も組織も行動も。7000年前から農業を始めて、5500年前から文字を使い始めた。

 

・今が進化の限界ということはないだろう。約紀元前5000年までサピエンスは狩猟採集をいかに行なうかがベストと考えていた。20~30万年前に誕生してから何十万年もの間。でも農業革命、科学革命、情報革命と進化している。ここ数年で急速に。

 

便利になることが幸せとはかぎらない。サピエンスは狩猟採集時代の方が現代よりも幸せだったのではないかといわれている。便利になると思ってしたことが、返って不自由にした。しかも、もう後戻りできない。サピエンスはこの誤りをとても多く繰り返してきた。個体数の増加と幸福度は反比例。

 

皆が同じ宗教、組織に属することで同じ方向を向き、一致団結できる。「想像上の秩序」は邪悪な陰謀や無用の幻想ではない。むしろ、多数の人間が効果的に協力するための、唯一の方法なのだ。

 

・ 金持ちの多くはたんに金持ちの家に生まれたから金持ちで、貧しい人の多くはたんに貧しい家に生まれたから一生貧しいままでいるというのが、立証済みの事実なのだ。

 

・皮肉にも、遺伝的優越(免疫の面)が社会的劣等に結びついた。アフリカ人はヨーロッパ人よりも熱帯の気候に適していたからこそ、ヨーロッパの主人の下で奴隷となったのだ!→今ならアフリカ人はみんなSNSで繋がって、結束し、デモを起こすだろう!

 

・黒人、女性への差別は全て文化的カテゴリーによるものだ。生物学的には、さほど違いはなく、上位にたてない理由は見つからない。むしろ女性の意見をとりいれていない社会は多いため、女性は次世代のリーダーの可能性がある。

 

・普遍的な3つの秩序。貨幣、政治、宗教

 

・ローマ帝国以降大きな帝国に飲み込まれていない、今の世界は過去2500年間無かったことだ。

 

・帝国は殺戮、迫害、戦争、奴隷化を行なっていたが、征服から得た利益を、哲学や芸術、道義や慈善事業にも使っていた。

 

 

 

ここからサピエンス全史下

 

苦しみは渇愛から生じる。不安から逃れたい、もっとお金が欲しい、もっと愛が欲しい・・・。

 

・ナチスは人類進化論からユダヤ人(劣等人)を虐殺した。しかし1945年以降の遺伝子研究によって、さまざまな人類の系統の間の違いは、ナチスが主張したよりもはるかに小さいことが立証された。優秀な種が失われる程の違いはないということ。つまり過去の生存競争は、人類の強い種が生き残るために、必要だったというのは、誤りである

 

・歴史の必然と謎めいた選択

1、後知恵の誤びゆう

私達はなぜ歴史を研究するのか?物理学や経済学とは違い、歴史は正確な予想をするための手段ではない。歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、視野を拡げ、現在の私達の状況は自然なものでも必然的なものでもない。したがって私達の前には、想像しているよりもずっと多くの可能性があることを理解するためなのだ。白人が黒人を奴隷にしてなければ、植民地化しなければ、戦争をしなければ、それぞれ違う未来を選ぶこともできたのである。たとえば、ヨーロッパ人がどのようにしてアフリカ人を支配するに至ったかを研究すれば、人種的なヒエラルキーは自然なものでも必然的なものでもなく、世の中は違う形で構成しうると、気づくことができる。

 

・農業革命以降、伝統全体が知らない知識については、神が人類の発展に不要として、聖書に示さないかったとういうこと。つまり知らないことは重要ではないこととなる。

今は過去の常識が打ち破られている。知らないことを知り、それを探求し始めたのは直近200年のことだ!

 

なんでも知っているというのは中世の人(聖書に書いてあるものがすべて)。何にも知らないというのが近代の人。

 

・生産できるエネルギー量、食料、材料が消費社会、工業革命によって爆発的に増加した。つまり富は限られた、取り合うものではなく、絶対量を増加させることができる。

 

P/PCバランス。つまり黄金のタマゴを生むガチョウも大切にしながら、タマゴを回収しないと、その先には悲劇が訪れる。今のガチョウとは地球だ。

 

 

・幸福度は大病を患ったとしても、現状維持で悪化の一途をたどらなければ数年で病気前とほとんど変わらないまでに上昇する。つまりどんな状況も受け入れ、柔軟に対応する能力をにんげんは持っているということだ。つまり、どんなことでも習慣にしてしまえば、それが辛いと感じてもすぐ慣れるということだ。で、成長する。

 

・化学的幸福度では、エアコンの設定温度のようなもので、幸福感が上がれば下げ、下がれば上がる動きをする。設定温度が高めか低めかは遺伝子で決まっていて、幸福度のベースが高い人は嬉しいことが起これば有頂天に喜び、ベースが低い人は何が起きても有頂天になることはない。逆に悲しいことが起こると、ベースが高い人はあまり落ち込まないが、低い人は落ち込みやすく、鬱になったりする。→いつも深呼吸して楽しい気持ちでいる習慣を身につけよう。幸せな人に幸せは寄ってくる。

 

・一時的の幸福はすぐに消えるが、幸福を追い求める行動自体が苦労になる。一時的な幸福を追い求める行動を辞め、そのために日々の苦悩を我慢することも辞めれば、今この瞬間を生きることができるのだ。

 

・幸せとは、外部の条件とは無関係である。内なる感情を追い求め続けるのも永遠に満たされ続けないので、苦労になる。外の成果も、内の感情も追い求めない。ーブッダ

 

・サピエンスと他動物の違いは多数の見知らぬもの同士が、いとも簡単に協力し、柔軟に物事に対処する能力。

他動物は進化によって行動がプログラムされているし、柔軟性がない。多数が協力するが、近親者に限られる。

 

・宗教、神、貨幣、政治、帝国、ヒエラルキー(階層組織、ピラミッド型組織)。それらを共有するものなら、いつでも共有、統率がとれた。「貨幣は人類の寛容性の極みでもある」。

 

過去の出来事が、他の生物種や個々のサピエンスの幸せや苦しみにどのような影響を与えたのかについては、これまでほとんど顧みられてなかった。著者はこれを「人類の歴史理解にとって最大の欠落」とし、「この欠落を埋める努力を始めるべきだ」と提案する。至言だろう。

 

・サピエンスの未来は、これまでの延長線上にはない。なぜならサピエンスは、自然選択の法則を打ち破り、生物学的には定められた限界を突破し始めているからだ。

 

人類は大量の動物の死の上に成り立っていることを忘れてはいけない。全ての動物に感情があるのだ。

 

・未来の可能性は多岐にわたる。人類で選択するのだ。

 

・人類は何もかも想像上のコミュニティ、ヒエラルキーで生きている。全てが妄想なんだ。全て妄想全て感全てイメージなんだ。なるほどー。ルールも社会も何もかも人間が作った架空のものなのか!

つまり、できないことなんて何もない。常識が作られたものだ。自分で考えたことをしよう。何をしてもいいんだ!

サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]

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